勤務先の企業型DCに自分で上乗せするなら、マッチング拠出とiDeCoのどちらか一方を選びます。6つの質問で、あなたに向いているほうを診断します。
勤務先の企業型DC(企業型確定拠出年金)では、会社が出してくれる掛金に、自分のお金を上乗せできる場合があります。その方法がマッチング拠出とiDeCoの2つで、どちらか一方しか使えません。このツールは、そのどちらを選ぶかを診断します。
比べてみると、この2つは税の軽減も、社会保険料の扱いも、引き出せる時期も同じです。2026年12月の改正で、出せる金額の上限まで同じになりました。だから違うのは「規約」「コスト」「使い勝手」の3つだけです。
同時利用ができないため、切り替えるときは手続きの順番があります。すでにiDeCoに加入している人がマッチング拠出を始めるには、先にiDeCoの掛金の拠出を止める手続きが必要です。この扱いは2026年12月の改正後も変わりません。
| 比べる項目 | マッチング拠出 | iDeCo |
|---|---|---|
| 同じところ | ||
| 税の軽減 | 掛金は全額が所得控除。給与天引きで会社が処理 | 掛金は全額が所得控除(小規模企業共済等掛金控除) |
| 社会保険料 | 変わらない | 変わらない |
| 運用中の税 | 運用益は非課税 | 運用益は非課税 |
| 引き出し | 原則60歳まで引き出せない | 原則60歳まで引き出せない |
| 上限額 | 62,000円 −(会社の掛金+他制度の掛金相当額) | 62,000円 −(会社の掛金+他制度の掛金相当額) |
| 違うところ | ||
| 規約の影響 | 勤務先の規約が上限や金額の刻みを決める。2026年4月の改正に未対応なら会社の掛金までに制限される | 法令の枠内なら勤務先の規約に左右されない |
| 口座管理の費用 | 原則、会社負担(規約により加入者負担の場合あり) | 自己負担。加入時2,829円+毎月186円〜(運営管理機関により+0〜450円) |
| 選べる商品 | 会社が選んだラインナップのみ。積み立てたい指数に連動するファンドが無いこともある | 金融機関を自分で選べるため、目的の指数に連動する低コストのファンドを選びやすい |
| あとから商品を変えられるか | スイッチング・配分変更はいつでもできる。ただし変更先は勤務先のラインナップの中だけ | スイッチング・配分変更はいつでもできる。金融機関ごとの品揃えの中から選べる |
| 掛金の下限 | 法律上の下限なし(刻みは規約による) | 月5,000円以上・1,000円単位 |
| 転職したとき | 転職先の制度に合わせて資産の移換手続きが必要 | 自分名義の口座のまま続けやすい |
| 手続き | 勤務先に申し込むだけ。給与天引きで完結 | 自分で金融機関に申し込む。年末調整で控除の申告が必要(給与天引きにできる場合を除く) |
| 口座の数 | 企業型DCの1本にまとまる | 企業型DCとiDeCoの2本になる |
| 何歳まで | 勤務先の規約による(最長70歳未満) | 70歳未満(2026年12月改正) |